点滴療法

当院では、幹細胞の点滴療法として慢性的な痛み(慢性疼痛)に対する治療を行っています。
慢性的な痛みをお持ちの成人であれば、本治療を受けることができます。

慢性疼痛とはどのような状態か?

慢性疼痛治療ガイドラインによれば、
『慢性疼痛とは国際疼痛学会で「治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疼痛に基づく痛み」と定義されているが、日本での明確な定義はまだない。発症から3ヶ月以上症状が持続する状態を指す事が多い』
とされています。

慢性疼痛の原因別の分類

侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心理社会的疼痛に分けられます。
しかし、これらの一つに絞られることは少なく、いろいろな要因が複雑に絡んだ混合性疼痛になっていることが多いのが現状です。この中で社会心理的な要因が強くなればなるほど、治療がうまく進まないことが多いと言われています。

慢性疼痛のある患者さんの症状や症候にはどのような特徴があるのか?

痛み以外にも多くの症状や症候を伴っていることが多く、抑うつ・不安、破局的施行、睡眠障害、社会活動の低下、自己価値観の低下、医療機関への過度な期待、治療への依存、等が挙げられます。

治療のゴールはどこにあるのか?

QOLの向上

■ 治療のゴールはどこにあるのか?

次の4つを最終目標としています。

  • ① 痛みを完全には除去できないこともあり、その場合には痛みとうまく付き合う。
  • ② 機能的能力、身体的・精神的健康を向上させる。
  • ③ 患者さんの生活の質(Quality of Life;QOL)を向上させる。
  • ④ 副作用を最小化させる。

全ての痛みを完全に除去するというわけにはいきませんが、動物実験や人間への投与で一定の効果は確かめられています。

QOLの向上

幹細胞点滴治療は具体的にはどのような痛みに効きやすいのか?

腰痛のイメージ

■ 幹細胞点滴治療は具体的にはどのような痛みに
  効きやすいのか?

  • 関節リウマチによる痛み
  • 腱や筋肉の痛み
  • 腰痛
  • 頚部痛
  • 神経障害性疼痛
  • 全身性の痛み

などに効果的と言われております。

※痛みの治療に関しては、まず保険診療で適切な治療をお受けいただくのがよろしいかと思います。
 その上で、効果が上がらなかったり副作用のため治療継続が難しい場合に、幹細胞治療をおすすめいたします

ところで幹細胞とは?

幹細胞は、あなたの体の中にあります。
分裂して⾃分と同じ細胞を作る能⼒(⾃⼰複製能)と、別の種類の細胞に変化する能⼒(分化能)を持ち、増殖できる細胞と定義されています。

モティーフ銀座クリニックでは、院内の細胞培養施設で培養を⾏い、院外に持ち出すことは一切ありません。
培養施設で増やしたご自身の幹細胞を体内に注射で戻します。⾃⼰幹細胞は、ご⾃⾝の細胞ですので拒否反応がありません。
ご希望により凍結保存も可能です。

幹細胞(かんさいぼう)とは?

治療の流れ

初診

① 初診

⾃覚症状を問診で伺います。⾃⼰幹細胞治療が適切かの判断を⾏います。過去の既往歴や常備薬をお知らせください。

細胞採取

② 細胞採取

⼿術室または処置室で局所⿇酔使⽤して、0.5~3g程度の⽪下脂肪を採取します。場合により⽪膚縫合します。基本的に抜⽷は不要です。
ご希望により静脈⿇酔を使⽤します。所要時間は10分程度です。
感染症やスクリーニングのために⾎液検査を⾏います。

幹細胞培養

③ 幹細胞培養

モティーフ銀座クリニック併設の細胞培養室で幹細胞を培養(2週間~4週間)します。
⾎液検査で⼤幅に異常値が出て緊急を要する場合には、クリニックからご連絡いたします。
また、幹細胞治療よりも先に治療を⾏わなければならない場合には、そちらを優先していただきます。

幹細胞投与

④ 幹細胞投与

培養した幹細胞を患部に投与致します。
所要時間はおよそ30分~60分程度です。

再診

⑤ 再診

治療後の経過について、診察致します。
場合によってはオンラインでも可能です。

医療費控除について

医療費控除とは、1年間(1月1日〜12月31日までの間)に10万円以上の医療費を支払った場合に受けられる控除です。
確定申告が必要になりますので、当院で発行する領収書を大切に保管しておいてください(領収書の再発行はできません)。
医療費控除や確定申告について不明な点がありましたら、お近くの税務署までお問い合わせください。

担当医師について

担当医師の写真

担当医師について

モティーフ銀座クリニックには、これまでに大手美容外科クリニックの院長を歴任してきた医師が在籍しています。再生医療の症例も数多く経験し、培った技術で患者様の悩みを解決いたします。

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